50周年特別座談会(2021年12月)

会社の将来像を語ろう過去を学び未来に向けて
Talk Members
-
営業計器部
我那覇智樹 -
営業計器部
照屋 晃 -
営業計器部
福地 孝雄 -
営業計器部
宮里 剛 -
総務部
久手堅友美 -
総務部
小濱 善智
創立50周年を迎えた沖縄電機工業。電力量計の製造から再生まで、確かな技術力でこれまで信頼を積み上げてきました。
今回の座談会にベテランから若手メンバーまで6人の社員が集まり、会社のこれからについて語り合いました。
入社時を振り返って 会社に感じた印象
- 小濱
- 本日は当社の創立50周年を記念しての座談会ということで、幅広い年代の方々にお集まりいただき会社の将来像について語っていただきたいと思います。司会を務めます総務経理グループの小濱です。平成10年(1998年)入社で、現在は総務経理グループリーダーとして総務経理全般に携わっています。それでは最初に自己紹介をお願いします。
- 宮里
- 平成6年(1994年)入社です。営業計器部の営業技術グループに所属しており営業チームと技術チーム両方を統括していて、営業チームは電力資機材に関わる代理店業務や子メーター販売などに携わっており、技術チームは保護継電装置取替及び保守業務などの業務に携わっています。
- 久手堅
- 総務部総務経理グループ所属です。平成24年(2012年)入社です。日々の現預金の入出金の管理や会計伝票入力、決算業務などに加え補助的に総務として給与計算などの業務も行っています。
- 我那覇
- 営業計器部計器グループ所属です。入社は平成29年(2017年)です。主に工場での自社ブランドスマートメーターの生産管理や高圧計器の修復業務を行っています。
- 福地
- 営業計器部営業技術グループに所属しています。入社年度は平成10年(1998年)です。現在携わっている業務としては基本的には計器関係、送配電用ケーブルの営業を行っています。
- 照屋
- 所属は営業計器部計器グループです。入社は平成12年(2000年)です。現在携わっている業務は電力量計関係の取りまとめ及び自社ブランドの製造、電力貯蔵品計器の管理を行っています。
- 小濱
- では次に入社時の思い出を振り返りながら、当時感じた印象をお聞きしたいと思います。
- 宮里
- 入社した時の第一印象はとても明るい職場だなと感じたことです。イベント事がたくさんあって忘年会や慰安旅行、釣り同好会などいろんなコミュニケーションの場があってとても雰囲気がよい会社だなと感じました。ただその当時は残業が多くて、それを乗り越えたから今があるのかなって思っています。
- 福地
- 当時、職場の雰囲気はすごくアットホームな感じでした。皆で飲みに行く機会もたくさんあったので。とても仲のいい雰囲気があったのでよかったです。当初採用された時は今の嘉数事務所(旧本社)で、2年後に現在の場所に引っ越したんですよ。その期間中は引っ越しの準備もありとても忙しかったです。
- 照屋
- 私が入社した時もちょうど嘉数事務所(旧本社)から移転の時でした。総務部門は先に移っていたのですが工場は何もない状態で、それで具志川(現うるま市)本社に出社して電力量計の修理を行う静電室の接地を施したり棚の接地を施したり、主に私一人で黙々と作業していました。それでも当時は仕事以外のクラブ活動等も結構頻繁にあって楽しくやっていました。
- 小濱
- 私が当時の思い出として特に記憶に残っているのが北海道への慰安旅行です。人生初の北海道、雪景色を見て感動したのを覚えています。そういうこともあって入社して早くから会社の雰囲気に馴染むことが出来たのかなと思っています。
- 久手堅
- 私も入社した年に共済会の30周年の旅行があって思い出に残っています。昔は毎年旅行があったみたいで、その話を聞くと羨ましいなって思います。
- 我那覇
- 私は入社5年目でまだそれほど経っていないのですが、入社した当時の会社の印象はひとことで言うと“優しい”。ミスがあったり、忙しそうにしていると声をかけてくれたり、みんなでカバーしてくれる雰囲気があるというのが第一印象でした。

業界の移り変わりによる 苦労と会社の変革
- 小濱
- 会社と業界の移り変わりについて当社の歩みを振り返り、皆さんのこれまでの思い出とご苦労をお聞きしたいと思います。
- 宮里
- 今は一人一台ずつ支給されているパソコンが当時は事務所に数台しかなく、それをみんなで使っていました。電話も一人一台ではなくポケベルの時代で、よく仕事が出来ていたなって今になったら思います。もちろんインターネットもないのでメールの代わりにFAXで対応したり。その時から今の時代を考えると技術の進歩にとても驚いています。
- 久手堅
- パソコンを使った業務への切り替わりの時は大変だったんですか。
- 宮里
- パソコン世代じゃない年配の方達はついていくのに苦労した人もいて、また昔のやり方にこだわる人もいてそこは皆でカバーしながらやっていました。
- 小濱
- 私の入社当時windowsが普及し始めた時代で、各部に1台パソコンがあって共有して作業していました。経理業務もほとんどが手書きによるアナログ業務でした。また特にグループ各社の連結決算ということで、おきでんグループの経理システムが導入される際にメインの窓口として、データ移行などを深夜遅くまで頑張ったことが印象に残っています。
- 福地
- 私が入社した当時の電力量計はアナログメーターでした。それが現在はデジタル、スマートメーターになっているのでそこはすごく大きな変わり目だったと思います。また、太陽光発電用の電力量計の販売、そして電力自由化があり、いま再エネシステム関連を担当しています。それが私の感じる大きな流れですね。
- 宮里
- 電力小売全面自由化により新電力が参入してきたことによる競争環境への対応として、電力グループ外の売上をもとめられるのも大きな移り変わりかなと思っています。
- 小濱
- 業界の移り変わりという面では、スマートメーターが一番大きなものでしたね。計器グループのみなさんが一番苦労されたことだと思います。入社当時から一番長く携わってきている照屋さん、いかがでしょうか。
- 照屋
- スマートメーターに切り替わるという話が出たとき、最初は自社ブランド化する話はありませんでした。それなので高圧計器修理に力を入れて取り組もうとしていましたが、社長からスマートメーターも自社ブランド化を検討するよう指示がありまして…。それで当時の役員を含む3名で大崎電気さんに出向き、自社ブランド化について一から学んできました。そのあと、試験装置などを導入するため、同業他社の北陸計器工業さんの工場を見せてもらい、機器の取り扱いなどを教えていただき、それを参考にしました。
- 小濱
- 自社ブランド導入時には何か不具合等ありましたか。
- 照屋
- もう大変でした。これまで使っていた試験装置が他メーカー製に変わったので、扱い方が少しずつ違っていたり、基板分割するロボットの設定も0.5ミリ違うと部品を壊してしまったり、四苦八苦していましたね。
- 小濱
- 社員がメーカー研修に行って学んだことを、パートやアルバイトの方たちにも教えないといけないと思いますが、その教育はどうでしたか。
- 照屋
- 試験装置の設備が揃って組立開始まで時間があったので、その間に教育しました。はんだ付け作業については事前に大崎電気さんの社内教育を受講し、それを社内で教育できるように当社用マニュアルに落とし込み、教育用の教材や試験問題を作成していました。
- 小濱
- そうやってモデルチェンジをして新しいメーターに変わり、現在先輩方から業務を引き継いでいると思うのですが、我那覇さんが現在思うことや感じていることはありますか。
- 我那覇
- 自社ブランドが導入された直後に入社して、その時には設備も含めほとんど完成されて進んでいる状況でした。スマートメーターのモデルチェンジが2年前にあったのですが、それだけでも結構大変だったので導入時はとても大変だったんだろうなと思います。
- 小濱
- 今後もまたモデルチェンジが予想されます。そうなると早いサイクルで仕様が変わっていくんでしょうか。
- 宮里
- 私も計器グループに所属時、スマートメーターのモデルチェンジに携わってきているので、照屋さん、我那覇さんの苦労は見ていてとてもよくわかります。その苦労して得た技術をしっかり自分のものにすることで、新しい仕事につなげていくのがいいのかなと思います。
- 小濱
- 会社の内部の変化といえば、平成28年に組織体制強化としてグループ制導入がありましたが、その点について久手堅さんどう思いますか。
- 久手堅
- グループ制の前は総務課と経理課で分かれていたので経理の知識しか取り入れてきませんでしたが、導入後は課がひとつになったことで業務の幅が広くなり、大変な面もありましたが、総務の知識も身につけることができ、色々なものが法律に繋がっているのを実感しとても勉強になっています。
- 小濱
- 業務の幅が広くなっていて確かに大変ですが、その分色々な知識を身につけて自分自身のためになっている部分が確かにあると思います。

沖縄電機工業の強みと課題 そしてこれからについて
- 小濱
- をしていくかといくことを本当に真剣に考えないといけない時期にきていると思います。会社を拡大していくため、グループ外から収益を上げていかないといけない。
- 宮里
- 当社は専門的な技術や知識をもっている部署同士が協力しあえる、チームワークがとてもいい会社だと思っています。今は難しいかもしれないけれど部署の異動を若いうちにできる会社になって、一人ひとりが会社全体をわかるようになればとても強みになると思います。そして時代の変化に耐えうる会社になるために、今まで培ってきた知識や技術を活かしてチャンスを見逃さないようにチャレンジしていく会社になってほしいと思います。また課題を解決するためにむやみやたらにチャレンジするのではなく、ちゃんと精査しながら、社員一丸となって取り組んでいけたらと思っています。
- 小濱
- 確かに営業チームで仕事をとってきてそれを技術チームの方につなげるという、そういう連携がとりやすいのが当社の強みと言えますね。
- 我那覇
- 自分が思う強みとしては、従業員が50人程の規模なので、ひとつ目標があればまとまって目標に向かって動きやすいということがあると思います。あとは現場で大きな事故がないように気を引締めて、お客さまの信用を積み上げていくことが大事だと思います。
- 宮里
- 確かに現場において安全は最優先です。お客さんの信頼を得るのは相当な時間がかかるけど、失うのは一瞬です。その点は常に意識しておくべきだと思います。
- 福地
- 営業の視点でいえば、お客さまのニーズをどれだけ感じ取れるかというのがポイントかなと思っています。私たちはメーカーの代理店をしているので、メーカーとタイアップしてお客さまへ提案ができるような提案型の営業を目指していきたいと思っています。また社員に対し資格をとるのも推奨したいです。資格を取得し技術力や知識を身につけることで、お客さまのニーズに対し、色々な提案ができるのでぜひ資格をとってもらいたいと思います。
- 照屋
- スマートメーターも次世代型が次々出てくるので、新しい情報を取り入れて、そのメーターでどんなことができるのかを知り、知識を広げていかないといけないと思います。またメーターだけではなく他の取扱機器も、気後れせず勉強しながら情報収集に力を入れたほうがいいと思っています。
- 福地
- スマートメーターは電気を測定するだけじゃなく、通信機能など、どんどん複合化しているので視野を広げて取り組んでいくことが必要です。
- 久手堅
- 当社の知名度を上げていくことも必要だと思います。ホームページなども常に最新情報に更新していけたらと考えています。
- 小濱
- 確かにITを活用して情報発信を行い、ピーアールしていくことも当社の認知度を高めるという点では必要な努力です。
- 久手堅
- 当社でもこれからはデジタル化し、時代にあった働き方や新しいことにチャレンジしていきたいなと思います。従業員が働きやすい環境にすることも総務の役割だと思うので皆さんの仕事が円滑に行えるようサポートすることを常に心がけていきたいです。また、今以上に女性社員を増やし、活躍できるような職場になったらいいなと思います。
- 小濱
- これまで先輩方が築き上げて来たものを引き継いで、時代の変化に沿って新しいことにもチャレンジしていくことが必要だと思います。これからも電気の安定供給に沖電グループの一員としての役割と使命感を持ち、お客さまや地域社会から信頼される企業を目指し連携を密にして頑張っていきましょう。
